終末論とエリアーデの仮説

～～～討伐条件～～～
　討伐することは不可能である。触れる事も不可能である。彼女に向き合ってはならない。彼女のその表情を見てはならない。彼女と関わってはならない。彼女に少しでも自発的に接触しようとした場合、それが自己防衛の為であってもその瞬間に寿命を全うする事となるだろう。

　美しい女性の姿をしたカミサマである。その体に触れられた事のある者は今のところ存在しない。何故なら自らその体に触れようとした瞬間に、命の灯火が吹き消されてしまうからである。
　その表情を見た者も同様に、その冷ややかな視線に体温を奪われ眠るように息を引き取ることとなる。

　彼女は寿命の近い者や、生死を分かつ程の岐路を目前にした者の前に現れる。彼女が現れる前兆として淡く生ぬるい雨が降るという。通常の雨との判別方法は「肌に当たっている事にすら気付けない」という事。通常ならばその温度差や雨粒の当たる感覚に雨を認識することができるかもしれないが、彼女が連れてくる雨は触れる事による認識が異常に難しい。故に、その前兆に気付く事が出来ないというのが殆どのケースである。

　彼女は該当者の前に現れては死期を示唆する言葉を残していくが、彼女自身が該当者を殺しに来るわけではない。彼女はあくまで、死期を伝えるという事だけを遵守している。

　それは、宛ら死神の様に、
　優しく、君の最期を伝えに来る。


～～～調査報酬～～～
Version.1：関係者の追憶を１上昇させる
Version.2：コード【生命力】解放
Version.3：コード【運命】解放
Version.4：コード【残り寿命の1割】解放
Version.5：研究データ【0003】解放