宵屋
~~~討伐条件~~~
YOI_6744_JPN(以下宵屋)は非常に温厚な性格をしており、職員の質問や要求にも無理のない程度で対応する。数日間の拘束も彼の業務に支障を来さなければ容認してくれる為、保管及び討伐の必要性はないとされている。
彼の業務に支障があると第8支部の管理区域全体に大きな影響があるため、職員は彼の業務が円滑に行われるよう有事の際にはサポートする事。
彼は第8支部管轄区域に住まう、30代前後の男性の姿をしている。浅黒い肌に満月のような黄金の瞳。短い髪は夜を落としたように暗く染まり、その四肢は道を照らす街灯の支柱のように強靭である。身長183cm、体重76kg。
彼は睡眠や食事といった、人間であれば必ず必要となる生理的な欲求を伴う行動を必要としない。居住空間を維持するためだけに必要最低限の賃金をかせぐために、細々と風景画を売って生活をしているようだ。
彼は毎月15日に星のかけらを吐き出す。それの大きさはその時々により異なるが、その大きさには『彼の得た感覚』が関わっていると予想されている。大きな感動を得たり感情を強く揺さぶられた月には大きな星のかけらを吐き、何も無い穏やかな日常をすごした月には小さな欠片しか出ない。
彼の血液はINK_6745_JPN(以下ヨル)の元となる液体によって構成されており、ヨルは彼の血と、彼が吐き出す星のかけらを粉末状にしたもの混ぜる事で制作されている。
彼との粘膜接触は原則禁止されている。粘膜接触を行った場合、その職員は一ヶ月後に失踪し、その後研究データ【6779】が開放される。
彼の日常の業務は、毎日17時頃から翌日5時までの間、ヨルを扱い世界を夜で包むことである。
ヨルを用いて特殊な魔法陣を描くことにより、瓶内の残りのインクが吹き上がり空に熔け、昼間の空に徐々に滲みだし、3時間かけて空全体にヨルが広がる。宵屋が魔法陣に呪文を唱えることでヨルは段々と空から零れ落ち、瓶内に溜まり、2時間程度でヨルは完全に瓶内に収まる。
ヨルが空に溶けなければその空に夜が訪れることは無く、また人々の夢は失われ、世界の熱は奪われてしまうだろう。
「はい、こんにちは。______なに、ただの売れない絵描きですよ。」
「愛しい愛しい思い出の景色、忘れたくない手の温度。その時夜空を見たのなら、僕のところへお訪ねください。」
「───────そのヨルが持つ記憶は、何より雄弁で、鮮やかで。そして彼は、あなたの心を甦らせるでしょうから。」
~~~調査報酬~~~
Version.1:関係者の追憶を1上昇させる
Version.2:関係者の追憶を1上昇させる
Version.3:関係者の追憶を1上昇させる
Version.4:コード【星のかけら】解放
Version.5:研究データ【6781】解放
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